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1997年10月15日

ビオボード Gマークに

1997年10月15日 環境緑化新聞

ジオボード Gマークに
日本ナチュロック

 日本ナチュロック(株)(佐藤悦三社長、東京本社・東京都港区赤坂7−6−43)の天然石複合コンクリートボード「ナチュロックビオボード」が、このほど?日本産業デザイン振興会が実施する平成9年度グッドデザイン商品(Gマーク)に選定された。同制度での土木関連資材の選定は、珍しいという。
ビオボードは同社と日本セメント(株)(木村道夫社長、本社・東京都千代田区大手町1−6−1)が共同で開発した生態系を育成する環境形成資材。市民、行政、企業が一体となって地域の自然環境を保全するグランドワークの活動から生まれたもの。
護岸、ダム擁壁、建物壁面などのコンクリート構造物をそのまま生かし、生き物が生息するための環境を再生する。既存の構造物を壊さず設置できるので、廃材の処理にも困らず、全体の経費が軽減できるうえ、軽量・薄型で現場施工が容易にできる。
ボード表面の多孔質溶岩がこけ類や微小藻類、虫や小動物などが繁殖しやすく、周囲の風土になじみ自然な景観を生み出す。保温性、保湿性にも富み、都市のヒートアイランド現象の緩和にも期待されている。
今年4月には日本グランドワーク協会と協力し、静岡県三島市の河川改修に用いられたほか、9月に東京で開催された展示会にはシンボルパークとして生態系ピラミッドを展示して話題を呼んだ。

写真注釈:日本ナチュロック東京本社外壁に施工されたビオボード。自然な風あいが無機的な空間に潤いとやすらぎを与える